私は、母に一言残して刑事と覆面パトカーに向かった。
覆面に乗り込むと後ろの座席に座るように指示され
両脇に警察に囲まれ、パトカーは10メートル位走り進めて
止まったのである。
「刑事さんよ!何で止まるんだよ。早く署向かおうぜ!」
と行ったら、刑事は。
「なあ、◯野、考えろよ。お前にまだ、手錠をかけていないんだよ」
私は、そう言えばそうだなぁと思った。
刑事は。
「俺も人間だからなぁ。幾ら何でも、母親の前で手錠は
かけられないよ。お前だって嫌だろう?」
それも、そうだと私は、心の中で呟いた。
手錠を覆面パトカーの中でかけられ、覆面パトカーは、一路
東京、墨田区の墨田署に向かった。
次回につづく・・・。